新見市 (にいみし) は岡山県の最西北端、高梁川の源流域に位置し、
中世の時代から京都の東寺など 荘園「新見庄」として栄えてきました
砂鉄が多く採れた当時の新見庄では、日本古来の製鉄技術である
 たたら製鉄 が盛んに行われていました

 江戸時代になり、初代新見藩主 関長治侯 により町がつくられます
 この時にはすでに城が造れない時代、御殿 (官邸) を建て、そこで政務を執られました
この地区が 新見御殿町 です  ※JR新見駅からは少々離れています

古い町並みの面影が残り、昭和のレトロ遺産、看板建築、などの 世間遺産 も多く残されています

とてもわかりやすい 観光協会マップ を片手に、世間遺産まち歩きを 楽しむ事が出来ます



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岡山県新見市新見



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新見駅はなぜかもともとの街の中心部から離れたところに
駅の東側、川向こう、に古い町並みが残っていました

江道橋を渡ったところに木造モルタルの看板建築風の建物が3軒あり
そのうちの1軒が、この 佐々奈美精肉店 である 西作食堂小谷商店



看板建築 とは、建築家・建築史家の藤森照信が命名した、店舗兼住宅の一形式であるが
その文法に忠実な建物に (肉) 電話一三五番 の文字、これだけでご飯三杯はいけそうな

パラペットの肉の文字が印象的、壁に書かれた文字も味がありますね
ちなみに、大正~昭和初期は、日本古来の「右→左」に書かれていたそうです

城山公園下に伸びるシブい商店街の中でも、突出した輝きを放つ 佐々奈美精肉店
鏝絵の技法を駆使した壁看板、パラペットに刻まれた (肉) の一字が良いですよね~

佐々奈美精肉店 / 1938年以前の竣工だとか

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